アメリカで唯一の王族の公邸、イオラニ宮殿でハワイの悲しい歴史を知る

1880年代にハワイ王国の第7代のカラカウア王により建てられたイオラニ宮殿は、ハワイの政治・文化の中枢として機能。1893年のクーデターによるハワイ王朝崩壊までの悲しい歴史に迫る。

ハワイプレス編集部33,452

2016 10.07

アメリカで唯一の王族の公邸、イオラニ宮殿でハワイの悲しい歴史を知る

イオラニ宮殿

ハワイの歴史を知る上で欠かせない、旧公邸「イオラニ宮殿」は、有名なカメハメハ大王像の向かいにある。

ヨーロッパにある宮殿ほどの華やかさはないが、当時の金額で36万ドルをかけてつくられた宮殿は重厚な造り。宮殿内には100室以上の部屋や、ハワイで最初の電話や電気、水洗トイレも設置されている。

女王の部屋や応接室は、豪華なシャンデリアやゴールドとワインレッドで統一され、かつてのハワイ王朝の栄華の面影が残る。

地下にはギャラリーがあり、王家で使用されていた日常品や宝石類なども展示されている。

カラカウア王とその後王位を継承したリリウオカラニ女王が、1893年のクーデターによって王政が廃止されるまで使用されていたイオラニ宮殿。

その舞台はハワイの歴史を知る上で欠かせない。

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