ハワイ州オアフ島にあるホノルル国際空港は、「ダニエル・K・イノウエ国際空港」に改名された。IATAの3文字表記コードは引き続き「HNL」が使用される。
名称の変更は2012年に死去した日系上院議員の名にちなんだもので、イノウエ氏はかつて、第2次大戦で米陸軍日系人部隊の一員として活躍したほか、ホノルル国際空港整備のための連邦予算確保にも寄与していた。
1962年には、日系初の連邦上院議員に当選し、連続9期務めた。2000年には、第2次世界大戦のヨーロッパ戦線で右腕を失う大けがをしながらも、日系人部隊の一員として勇敢に戦った当時の活躍を評価され、米最高位の名誉勲章を受章。約50年にわたって上院議員を務め、2012年に88歳で死去した。
米政界の重鎮だったイノウエ氏の名を冠する重要な建築物の候補が多数挙がったが、同州下院議員は「あのレベルの権威にふさわしいのは空港ということになった」と現地メディアに話した。
また、今回の変更で同空港の名称変更は4回目となる。1927年にジョン・ロジャース空港として開港し、その後ホノルル空港に変更され、1951年からホノルル国際空港としていた。すでに、空港の公式サイトは「ダニエル・K・イノウエ国際空港」と表記している。
なお、ハワイ州は今年1月、ハワイ島コナにある空港の名称も変更している。これは、ハワイで最初の宇宙飛行士となったコナ出身のエリソン・オニヅカ氏を讃えたもので、コナ国際空港からエリソン・オニヅカ・コナ国際空港に名称を変更している。