止まらないホームレス人口の増加、ハワイ州が非常事態宣言

ホームレス人口の増加に悩む米ハワイ州のデービッド・イゲ知事は16日、路上などでの生活を余儀なくされている住民の減少を目指した緊急事態を宣言する報道発表文を発表した。

ハワイプレス編集部14,384

2015 10.19

止まらないホームレス人口の増加、ハワイ州が非常事態宣言

ホームレス人口の増加に非常事態宣言

イゲ知事の報道官によると、ハワイ州のホームレス人口は2016年に実施された調査によると推定7620人。数は他州に比べて少ないものの、総人口約136万人のハワイ州は、人口比によると全米50州の中で最大水準。

最も多い米国のホームレスは、カリフォルニア州の約11万4000人。次いでニューヨーク州の8万人以上、テキサス州の約2万8500人になる。

ここ5、6年ほどで増えてきたホームレスも、過去2年間の増加が特に目立ちます。ホームレスの人口増加は、温暖な気候で住みやすい環境にあること、世界でも有数の物価高の地域、観光地化による低賃料の住宅の減少など、ハワイのメリット・デメリットがそれぞれに起因している様子。

安い時期になると、約300ドルほどで本国の西海岸発の航空券が買えるため、ホームレスが住みやすい地域を求めて移住してくる場合や、ハワイでのビジネスチャンスを求め失敗し、ホームレスになった事例も。

今回宣言した緊急事態に基づき、関連予算として130万ドル(約1億5000万円)以上を準備。居住先がない個人や家族を恒久的に収容する施設を建設し、迅速に移す計画に注力する。

昔と比べ治安が少し気になるハワイ。最近日本人を狙う窃盗被害も多いため、夜道を歩く際など、特に女性は気をつける必要がある。女性だけでなく、少人数で歩いていた日本人男性からも被害の報告が出ている。

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