キラウエア火山に溶岩の天窓が出現
火山国立公園として指定されているハワイ島にあるキラウエア火山に突如、直径6メートルにも及ぶ溶岩の天窓が出現した。
それはまるで地球の核をみているかのようである。
キラウエア火山
キラウエア火山は、20世紀中に45回の噴火が記録されているものの、世界一安全な火山とも言われている。
1983年の大噴火などの例を除き、大抵は爆発的な噴火ではなく溶岩を流出するタイプの噴火のためである。
1983年以来、24年間にわたり南東地溝帯にあるプウ・オオ火口から溶岩が流れ出ていたが、2007年に同火口の火口壁が崩落した影響で火口からの流出は止まったが、現在は近くの裂け目から溶岩が流出している。
流出した溶岩は粘度が低いため、地表を伝い表面が冷え固まる。その後は地下の溶岩チューブなどを伝って流れ続ける。
今回見られた天窓と呼ばれる現象は、表面が冷え固まった溶岩チューブの天井が崩落した時に見られる。
ドクドクとトンネルの中を流れる灼熱溶岩は、まさに地球を形成する自然の脅威である。
参考: Mesmerizing lava “skylights” give a glimpse under the Earth’s surface