昨年7月から1カ月間、米海洋大気局(NOAA)の観測船がハワイ沖に広がる未探索の海域で調査を実施。
ハワイ沖の海を調査中、パパハナウモクアケア海洋国定公園の海域にある深さ2,100m地点で巨大な生物を発見。
NOAAの科学者、ダニエル・ワグナー氏は、遠隔操作の装置で深海を調べている時に生物を発見。船上から映像とレーザーポインターでその大きさと形状を測定した結果、海綿動物の一種と判断された。
長さ5m、高さ2m、幅1.5mの大きさはちょっとしたミニバンほどのもので、これまで発見された中で最大とされてきた海綿動物よりもはるかに大きく、今回発見されたものが世界最大となることは間違いない。
数日前にも採取した同種の海綿動物のサンプルを専門家に送り識別してもらったところ、新種である可能性が高く、「このような種の海綿動物は見たことがない」と専門家たちは口をそろえて言う。
また、年代を特定する研究も進められており、数百年前からここに生息している可能性が高い。
海綿動物
海綿動物は熱帯の海を中心に世界中のあらゆる海に生息し、壺・扇・杯の形など、様々な形態をもつ。また、同種であっても生息環境によって形状が大きく異なる場合もある。
水を循環させる構造を持ち、魚の住み家や産卵場所になるなど海洋生態系の中で重要な役割を担う。
参考: theguardian.com