オハナに込められた素敵な意味
オハナは、ハワイの言葉で『家族』って意味だよ。
@whiteberry_luna
ハワイが好きなら誰もが聞いた事あるこの言葉。オハナは日本語で「家族」として認識されています。この家族という言葉は夫婦の基に広がる両親、子どもなど、血縁関係のある集団を指す言葉。
Wikipediaで調べてみると、このように定義されてます。
オハナ(ハワイ語: ʻohana)は、ハワイ語で、広義の「家族」に相当する概念。
だけど、オハナには単に血縁関係のある家族だけではない、ハワイの歴史を物語る素敵な意味が込められていたのです。
Wikipediaの続きにはこんなことが書かれています。
ただし、オハナは、血縁関係がない者も含んだ意味での「家族」を意味するという点や、世代を超えて永々と続くという捉え方が強調される点に特徴があり、英語の「family」などと単純に同一視すべきではない概念であるとされる。オハナは、もともと経済的に結び付き、精神的にも支え合う互助の関係にある血縁者、親戚の集合体を指していたとされるが、それが、血縁以外の親しい関係にある者などまで含む形に拡張される、また、そうした家族的絆を支える精神を意味するとも説明される。
オハナという言葉には、血縁関係にとどまらない絆、信頼がある関係を意味するのです。
Ohanaと聞くと思い出されるのがディズニーアニメーション映画「リロ&スティッチ」。
ハワイ・カウアイ島を舞台に、「オハナ」というキーワードがたびたび用いられる家族の大切さをテーマにした作品です。
映画を知らない方のために、少しだけあらすじを紹介。
幼い女の子のリロとスティッチが初めて会ったのは、リロが飼いたい犬を探しに行った保健所でした。
その時のスティッチは、とても凶暴でした。リロのお姉さんナニはスティッチを反対しましたが、リロはその反対を押し切ってスティッチを飼う事にしました。お姉さんの思った通り、スティッチはいたずらばかりして、リロの言う事は何も聞きません。
そんな時、スティッチを作ったジャンバがスティッチを連れ戻しに銀河連邦から来ました。
そこで初めてスティッチが犬ではなく試作品のエイリアンだという事が分かったのです。
だけど、スティッチが大好きで離れたくないリロはそのままスティッチを家で飼うと決めました。
リロはお父さんとお母さんを事故で失い寂しい思いをしてしたので、スティッチという家族が増えてとても嬉しかったからです。
そして、いたずらばかりする凶暴なスティッチに「 オハナ = 家族 」という言葉を教えたのです。
「オハナは家族。家族はいつもそばにいる、なにがあっても。」
「オハナ」の意味を知ったスティッチはそれ以来、リロの言葉そして人の心を理解し、リロと家族そのものになったのです。
ここまでが、リロ&スティッチのあらすじです。
その昔、ハワイにはたくさんの移民が移り住みました。最も多い日本の他、中国、ポルトガル、ドイツ、ノルウェー、スコットランド、プエルトリコなど様々な国からきたのです。
過酷な労働を強いられる歴史があった中、いまのハワイがあります。こうした仲間とも、経済的な部分でも精神的な部分でも互いに助け合っていたそうです。これらは単に仲間というそれだけでは表せない信頼関係ができ「家族」という言葉が使われるようになったのではないでしょうか。
家族のような信頼のある関係、そんなことから今日ハワイではホテルやレストランのスタッフをオハナと呼ぶそうです。
仲間を家族のように大切にし、お互いを裏切らず信頼することで生まれる「オハナ」
ハワイの歴史を知ることで、共に協力し合った信頼関係、そしてハワイアンの優しい思いやりのある気持ちがハワイ語にまで浸透していることが感じられます。
ハワイアンやリロとスティッチのような絶対の信頼の基にある「 オハナ = 家族 」
その意味はとても素敵な言葉でした。