ホームレス人口の増加に非常事態宣言
イゲ知事の報道官によると、ハワイ州のホームレス人口は2016年に実施された調査によると推定7620人。数は他州に比べて少ないものの、総人口約136万人のハワイ州は、人口比によると全米50州の中で最大水準。
最も多い米国のホームレスは、カリフォルニア州の約11万4000人。次いでニューヨーク州の8万人以上、テキサス州の約2万8500人になる。
ここ5、6年ほどで増えてきたホームレスも、過去2年間の増加が特に目立ちます。ホームレスの人口増加は、温暖な気候で住みやすい環境にあること、世界でも有数の物価高の地域、観光地化による低賃料の住宅の減少など、ハワイのメリット・デメリットがそれぞれに起因している様子。
安い時期になると、約300ドルほどで本国の西海岸発の航空券が買えるため、ホームレスが住みやすい地域を求めて移住してくる場合や、ハワイでのビジネスチャンスを求め失敗し、ホームレスになった事例も。
今回宣言した緊急事態に基づき、関連予算として130万ドル(約1億5000万円)以上を準備。居住先がない個人や家族を恒久的に収容する施設を建設し、迅速に移す計画に注力する。
昔と比べ治安が少し気になるハワイ。最近日本人を狙う窃盗被害も多いため、夜道を歩く際など、特に女性は気をつける必要がある。女性だけでなく、少人数で歩いていた日本人男性からも被害の報告が出ている。