カツオノエボシ
ハワイのような温暖な海に生息するカツオノエボシ。透き通った体に鮮やかな青色をした非常に綺麗な見た目に、クラゲとわからずついつい触ってしまう可能性もあるだけに、非常に危険。
温暖な気候のハワイでは満月から10日前後にクラゲが大量発生することが多く、ホノルルではほぼ毎月「クラゲ注意報」が発令される。日本で言うお盆のように、ハワイでは満月がクラゲ警戒の目安。
日本ではカツオが到来する時期によくみかけることとその烏帽子のような見た目から、カツオノエボシと呼ばれるようになった。英語ではポルトガルの軍艦を意味する ” Portuguese Man O’ War ” と呼ばれる。
実はこの生き物、多くのヒドロ虫が集まって形成された集合体で一般的なクラゲとは違う。
数メートルにもなる触手に強力な毒をもち、刺されると強烈な電撃を受けたかのような激痛が走り、患部は腫れ上がり、その炎症は長時間続く。また、2度目はアナフィラキシーを起こすほどで、実際に死亡例もあるほど。
普段は沖合を漂っているが、風の強い日には砂浜に打ち上げられている事も良くあるので裸足でビーチを歩く時は要注意。
昔はそれほどみられなかったものの、カイルアビーチからハナウマベイまでハワイの至る所に。最近ではワイキキビーチにも出没し、刺されたケースもある。