自然保護のためにハワイ州にはいくつもの独自の法律がある。ウミガメに触ること、ハトなどの野生動物にえさをあげることも禁止されている。
どれもハワイの動植物の生態系を守るもので、このたび新たな法律が制定された。
オヒアの樹の病気感染が深刻化、島外への持ち出しが禁止に
ハワイ島ではかねてから、赤く美しい花を咲かせることで知られるオヒアの樹の病気感染が深刻化。昨年の8月より、緊急対策としてオヒアの樹の島外持ち出しが禁止となっていた。
しかし、感染の拡大は止まらず、ハワイ州当局はこのたび、ハワイ島外へのオヒアの樹の持ち出しを、今後全面的に禁止する法案を成立させた。
オヒアの樹の病気は、2010年にハワイ島のプナ地区で確認され、現在では、島内の50,000エーカーが影響を受けているとされており、現在も病原の拡大が懸念されている。
なお、今回法制化されたハワイ島外持ち出しはオヒアの樹に限定され、オヒアの花、葉、茎、小枝、挿し木、敷きわら、廃棄物、木くず、樹、丸太、そしてオヒアが混入している土などが含まれている。
違反者には違反1回目で最大10,000ドルの罰金が科せられるほか、5年以内に再度違反を行った場合には、500ドル – 25,000ドルの罰金が科せられる可能性がある。